さて、今回はどんな大会になったのでしょうか…
中学女子の部
妙義塾3人娘、とにかく頑張りました
4回戦 パート決勝進出 ベスト16!
あとひとつ勝てば決勝トーナメント進出!だったのですが、先鋒が勝利し、中堅の面が決まった様に見えて、勝った!と思った瞬間もあったのですが…無情にも旗は相手に上がってしまい、そのまま終戦。まぁそこは、ほんの少し足りないところで終わるのが彼女たちらしかったりするのかなとも思えます。神様がまだまだがんばれよと言っているんだと思います(負け惜しみですw)
また今回は、一緒に大会に出場するようになってから、ずっと目標にしてきたものの、なかなかクリアできなかった「団体戦での3回戦突破」という壁を、申し分ない規模の大会で 福岡 妙義塾 の名の下に達成してのパート決勝進出!
もうそれだけで感謝の気持ちでいっぱいです。
1回戦 vs 城島中
1勝1敗1分(3 – 2): 本数勝ち
この試合がこの日の流れを決めたと言っても過言ではありません。やはり初戦は難しいものです。
先鋒戦で朱理が落ち着いて2本勝ちを収めていてくれなかったら、琴美が大将戦でコテを先取できず敗れていたら、などと思うと、本当に勝負は紙一重だなぁと感じました。
体格差がある相手にひるまず、強気の攻めで手元を浮かせて、落ち着いてコテを先取した琴美。チームのためによく戦いました😊
数少ない機会を必ず捉えるという強い気持ちと技術を養うべく稽古に励んできた朱理。仲良しの先輩二人の最後の試合を台無しにできないというプレッシャーの中、よく戦いました😊
この試合ではいいところがなかった海宇も、のちの試合で十分に力を発揮してチームを救ってくれることになります♪(´▽`) ただそれも、この試合を勝ち上がったからこそ。チームワークって大事だなとつくづく感じました。
2回戦 vs 仲原剣友会
3勝(5 – 1): 勝ち
この試合では、先鋒戦開始早々に朱理が面をくらい、どうなることかと思いましたが、落ち着いて2本取り返して勝利。海宇と琴美も力を発揮して勝利。
この辺りで、徐々に3人のエンジンがかかってくるのを感じました。
3回戦 vs 桜雲館
3分(1 – 1): 代表勝ち
実はこの試合の開始直前に、もしも代表戦になったら海宇でいこうと思うと3人に考えを伝えたところ、琴美と朱理は納得の表情でしたが、海宇本人は少し難色を示していました。
それでも、これまでチームは海宇に支えられてがんばってきたし、ここから先、海宇が力を発揮してくれないと、何れにせよこのチームの勝ちはないと理由を話した上で、それなら試合の内容と流れを見て、最後にみんなで話し合って最終的に決めようということになり、試合が始まっていきました。
すると案の定、試合は代表戦に…海宇からは「誰が一番内容が良かったか」と質問されたので、迷わず「海宇が一番良かった」と答えたところ、意を決した彼女がチームの思いを背負って代表戦に臨むことになりました。
そして結果は、想像通り見事な面を決めてチームを勝利に導いてくれましたψ(`∇´)ψ
4回戦(パート決勝) vs 須恵一心館
1勝2敗(1 – 2): 負け
やはりここまで勝ち上がると相手もひと味違います。強かった。
しかし、そんな中、朱理はもうひと息で二本勝ち!というところまで相手を追い詰め、海宇は激戦の中、一瞬「勝った!」と思う一撃を放ち(旗は相手に上がってしまいましたがw)、琴美は勝つしかない厳しい状況で積極果敢に戦いました。
思えば、小4と小6の二度の「わたし剣道やめます」を乗り越えて、キャプテンとして妙義塾をまとめながら数々の難題に挑戦して乗り越えてきた努力家の琴美(実は天才肌w)、見た目より繊細で、周囲に誤解されやすい時期を乗り越えて、妙義塾でも中学校の部活でも「常勝」の異名でチームを助けてくれた天才肌の海宇(実は努力家w)、そしてその二人に姉妹のように可愛がってもらってきたマイペースの朱理…小学校低学年からの付き合いということもあり、仲良し3人娘のチームワークはいつも抜群。今回も、お互いを支え合う気持ちが前面に出ていました。だからこそ難局を乗り越えて勝ち進めたのだと思います。
中学生の部
1回戦 vs 春日市 筑葉会
2敗3分(1 – 2): 負け
こちらは残念ながら初戦敗退でした(T_T)
1年生の凱楽、2年生の雄心と先鋒、次鋒が立て続けに引き分けて始まった一戦。
凱楽は緊張してしまったのか、今ひとつ実力を発揮できず、間合いをうまく取り切れなかったのと攻めが足りなかったのとで全くいいところなく引き分け(T_T)
雄心は傍目にもガチガチに緊張している中で面を一本先取したのは良かったのですが、その後の試合運びが思うように行かず、胴を抜かれて引き分け。苦しい序盤戦となりました。
中堅の徹は、ここに来て大会の雰囲気に飲まれた感が否めなかったです。経験値の差といえばそれまでですが、大会に向けた準備を精一杯やったと言い切れるか、反省が必要だと思います。昇段審査に向けて自分を見直す機会にしてください。
副将の琉翔は、徹を倒して勢いに乗りかけた相手としっかり向き合い、積極的に先の気持ちで攻め続けて好きにさせず、押し気味に試合を進めました。こちらは経験値の少なさを日頃の稽古で補って、最後まできっちり仕事をした形で引き分け。試合で勝つことの難しさを感じたとは思いますが、日々の努力が形になって表れていました。よくやった♪(´▽`)
そして、相手を二人残しての大将戦。
拓己はこの3年(実質2年半弱)、本当によく頑張ったと思います。もちろん足りない部分はたくさんありましたが、強みを伸ばし、弱みを補い、剣道を通じて人間的に大きく成長したのを感じます。試合の内容も、相手の攻めに崩されないように身構え気構えをしっかり作り、相手を攻めて打突の機会を伺い、ここだ!と思ったらすぐに決断して打ち込む。ちゃんとできていました。ただ、抜き勝負の難しさで、相手を二人倒さねば勝ち上がることはできません。そういう意味で、通常よりも攻撃的に戦った結果、最後はコテを打たれて敗れてしまいました。
試合終了後、みんなに「どうだった?悔いは残らなかったか?」と質問したところ、全員が「悔いが残った」というので大いに叱りました。
3年生に関しては、もしも悔いがないと答えていたなら、試合に敗れはしたものの、褒めても良い試合内容だったと思います。
しかし、中途半端な結果に満足せず、悔いを残し、叱咤激励された方が、今後の3人の人生にとっては有益かな、とも思いました。
徹、琉翔、拓己、まずはお疲れ様でした。よくがんばったね😊
逆に、凱楽と雄心は、3年生の最後の思い出づくりに貢献できなかったことを大いに反省してください。これからの1年、この日の悔しさを決して忘れずに、日々の稽古や生活と向き合っていってほしいと思います。
負けるな、凱楽、雄心!
こうして、3年ぶりの少年玉竜旗剣道大会 初日は終わっていったのでした。
小学生の部
1回戦 vs 大牟田剣友会
3勝5敗(6 – 9): 負け
結果は、まさかの初戦敗退(T_T)
この結果には、まじかぁ…と、しばし天を見上げてしまいました(笑)
先鋒の渉羽は、写真のような感じで一見順調に中堅まで相手を抜いていったのですが…どの試合も今ひとつ太刀筋がまっすぐ行かず、コテも冴えず、決まった打突の際には全てできているのに、勝ち抜くのに時間がかかってしまいました。その結果、スタミナが…(^_^;)
最後は相手の副将に出端のコテを奪われてまさかの敗北。
これには指導者としても大いに反省させられました。もっと厳しく指導するべきだったと。
そこからは、次鋒 遥、中堅 俊輔、副将 俊介、大将 蒼志郎と立て続けに、勢いに乗った相手の面の餌食となり、逆転5人抜きの屈辱(笑)
抜き勝負の難しさを痛感する結果となってしまいました。残念!
というわけで、二日間、お疲れさまでした。
大会に出場したみなさんは大いに勉強になったと思います。
特に今回、小学生は試合内容そのものよりも、その周辺の出来事のほうが反省要素満載でした。これからの稽古の中で少しづつでも克服して、今後は同じ過ちを犯さないように努力しましょう。
剣道は、剣の理法の修錬による人間形成の道。
その意味では、今できないということ自体は重大な問題ではありませんが、これから先、より良い自分に成長できるよう取り組んでいくための大切な材料として、大会に出場できなかった仲間たちとも情報を共有して、この日の出来事を決して忘れることがないようにお願いします。
そして、最後になりましたが、同行してくださった保護者のみなさん、二日間ありがとうございましたm(_ _)m 今後ともよろしくお願いいたします(`_´)ゞ
また明日から稽古に励んでまいりましょう♪(´▽`)