妙義塾は、福岡県剣道連盟傘下、博多区剣道連盟所属の剣道道場です。
1995年の発足から20年以上の歴史を刻み続け、2020年7月には25周年を迎えました。
主に福岡近郊で活動する社会人剣士中心の剣道稽古会を開催しています。
会場は太宰府市総合体育館 とびうめアリーナ剣道場で、常時10名程度が参加しています。
実業剣士を中心とする妙義塾では、塾員のみなさんが、いつでも、たとえどんなにブランクが空いてしまっても、生涯剣道の理念を実践し、剣道をやめることなく、継続して剣道稽古に取り組めるよう、毎週土曜日に定例稽古会を開催しています。
妙義塾 少年部は、そんな剣道道場 妙義塾の25周年目に誕生した、幼稚園から中学生までの少年少女剣士のための剣道道場です。
思えば大学1年生の頃からかなり長い年月、少年剣道や高校剣道部の指導現場に関わってきました。そして、小学校や中学校、高校を卒業するタイミングで剣道を辞めてしまう子どもたちを目の当たりにするたびに、どうしてそうなってしまうんだろう、どうして剣道を続けてくれないんだろうと悶々とする日々を過ごしてきました。
今回、妙義塾 少年部を発足するにあたり、まず真っ先に、真正面からこの問題に取り組んでいこうと決意を新たにしています。なぜなら、剣道の本当の良さというものは、生涯継続することで理解できるものであり、剣道に入門したということは、その格別の味を体験する資格を得ていることだと思うからです。それを10代、20代のうちに捨ててしまうのはもったいないことです。
妙義塾 少年部は、小学校を卒業して、あるいは中学校を卒業して、その先で剣道部に入部しなかったとしても、一般剣士と同じ「妙義塾の塾員」として、いつでも剣道の稽古ができる環境を、「戻ってこれる場所」として提供します。そうすることで、できれば生涯、剣道に関わってもらいたいと願っています。
生涯剣道は剣道の価値の大切な一面であり、継続してこの道を歩み続けることが、人間形成の道としての「剣道」に通じる唯一の方法だと信じるからです。
私にとって、学問と武道を通じて「学ぶ」こと、すなわち「文武両道」というコンセプトは、より良い人生を切り拓くための力強い助けになってくれました。半世紀の人生を通じて体験したそのささやかな素晴らしい事実を、ひとりでも多くの後進に伝えることで、彼らとともに同じ道を歩んでいくことができたら、それ以上の幸せはありません。
少しでも剣道に興味を感じたら、いつでも声をかけてください。私が体験した剣道の奥深さと力強さ、その素晴らしさの全てを、できる限り伝えさせていただきたく思います。
妙義塾 塾長
剣道錬士 六段 在津 吾朗